バイナリーオプションの利益を脱税したらバレる?10年の懲役刑や1000万円の罰金も?

脱税する男
脱税する男
バイナリーオプションで利益出たけど確定申告しなくても別にバレないでしょ?

もしかしたらそんな風にお考えの方がいらっしゃるかもしれません。

利益を得たら確定申告と納税、なんてことは頭でわかっていてもせっかく頑張って得た利益ですし、税金が引かれてしまうのはなんだかモヤッとする気持ちもありますよね。
(私は流石に7回も確定申告しているのでそんな気も起きなくなりましたが・・・。)

そんな方がいたら私から伝えたい一言。

悪いことはいいません、ちゃんと確定申告し納税しましょう。
脱税は百害あって一利なしです!

結論から言えば、国内・海外バイナリーオプションに限らず利益が出たらきちんと確定申告して税金を納めないと“いずれバレるような仕組み”になっています。

私達一般人が考えられる範囲でいかなる方法をとっても脱税は成立しないようになっているんですねー。(そりゃそうですよね。)

そこでここでは脱税がどのようにしてバレるのか、なぜバレるのか、バレたらどうなるのか、を明らかにしていき、もしかしたら心の隅っこで脱税を考えているかもしれないあなたに『それならちゃんと納税しよう』と納得してもらうための健全な記事にして行きたいと思います(笑)

悩む男性
悩む男性
確定申告や納税では少しでも税金が安くなる裏技的なやり方無いのかな・・・?

たとえ脱税までは考えていなくても、これからバイナリーオプションに取り組むにあたって何か『裏技的なやり方』で少しでも税金が安くなったらいいのにな。と考えている方のためにもいろいろと案内していきたいと思います。

確定申告漏れや脱税がいずれバレるようになっている仕組みについて


そもそも個人にかかる税金がどの様に成立しているのでしょうか。

例えば【会社に勤めている場合】を例にして考えてみましょう。

正社員でもパートでも同じく、務めている会社で働いていれば毎月お給料をもらうことが出来ますよね。

会社
△□会社
◯◯さんに✕✕円のお給料を支払いました。
喜ぶ女性
あなた
△□会社から✕✕円受け取りました。

また、お給料の支払い履歴というのは銀行を介して取引履歴が残る様になっています。
私たちお給料を受け取る側も銀行を介してお給料を受け取ることで履歴が残ります。

銀行
振込先銀行
うちで確認したところ△□会社から◯◯さんの口座あてに✕✕円の送金履歴がありました。

このように、お金というのは支払う・受け取る という双方関係になっており、その履歴が残る仕組みになっているのです。

銀行はこれらお金の授受に関わる取引履歴を税務署に報告しています。
税務署は銀行から得た履歴をもとにお金のやり取りを照合できるようになっているんですね。

これを踏まえて税務署は個人が受け取った給与額をもとに予め定められた計算方法に基づいて税金額(所得税額)を導き出しているのです。

税務署
税務署
◯◯さんは✕✕円受け取ったから**円の税金額になりますねー

自分に関わる税金額は、そのお金に関わる双方の取引情報をもとにして導き出されるということなのですね!

バイナリーオプションやFXで得た利益の脱税はこうやってバレる

バイナリーオプションやFXの利益もこれと全く同じことです。

喜ぶ女性
あなた
■■証券会社でバイナリーオプションで✕✕円の利益が出せました。
会社
■■証券会社
◯◯さんがバイナリーオプションで✕✕円の利益を出しました。

こうしたやり取りもまた履歴に残る様になっており、証券会社が税務署にこれらの取引履歴を申告することで個人に関わる収益を税務署が把握できるようになっています。

税務署
税務署
■■証券会社で◯◯さんが✕✕円の利益を出したので、**円の税金額になりますね

そう考えると、個人が確定申告を忘れたり申告内容を虚偽しても税務署はその是非を確かめることができるということでもあります。

確定申告とは、お金を支払う側・受け取る側の双方向の授受履歴を裏付けるということ

ではここで、あなたが確定申告の内容を偽った場合どうなるでしょうか?

ニヒルな笑みを浮かべる女性
嘘をつくあなた
□□証券会社でバイナリーオプションの利益は出ませんでした!(嘘)
会社
■■証券会社
◯◯さんはうちで✕✕円の利益が出てます
税務署
税務署
あれ?言っていること違くない?
銀行
振込先銀行
うちで確認したところ◯◯さんの口座あてに入金履歴あるのでおかしいですね

こうした場合、証券会社や銀行サイドの履歴情報によって、個人の確定申告の内容がおかしいのでは?と注目されることになります。

税務署
税務署
◯◯さん、■■証券会社での収支結果がおかしくないですか?あ、ちなみに証券会社や銀行の履歴の裏付けもありまっせ。
驚く女性
あなた
確定申告内容を偽っているのがバレた・・・

このように確定申告とはお金を支払う側・受け取る側の履歴と突き合わせることで双方の授受履歴を裏付けるためのもの、ということなんですね。

税務署
税務署
確定申告で出してもらった内容が合っているかどうかをこちらで確認しますね!

結局のところ証券会社からの取引履歴を通じてあなたが利益を出していることは把握されてしまいます。

海外バイナリーオプション業者やFX業者は取引履歴を税務署に申告しない?

ちなみに余談ではありますが、証券会社が取引履歴を税務署に申告すると言いましたが、これは国内の証券会社に限った話です。

海外のバイナリーオプション業者やFX業者というのは、こうした取引履歴を税務署に申告する義務はありません。(だって国も違えばライセンスも日本では無いから)

では海外バイナリーオプションで得た利益について税務署はノーマークなのでしょうか?

脱税する男
脱税を目論むの図
海外バイナリーオプション業者なら取引履歴が見られないし、
得た利益は確定申告しなくてもバレないでしょ!

いえいえ、そんなことはありません。

あなたが得た利益を受け取るのは国内の銀行ならば。
海外の証券会社口座にある利益を国内の銀行口座に出金申請して振り込んだ時点であなたは『お金を受け取った事実』が生まれるわけですから、あなたの収支記録は税務署に把握されることになります。

苦笑いする女性
あなた
確定申告してないや(汗)
会社
海外業者
(国内の銀行に✕✕円振り込んだよー)
銀行
国内銀行
◯◯さんの銀行口座に✕✕円の振り込みあったよー
税務署
税務署
はいアウトー!

つまり、いかなる取引業者でバイナリーオプションやFXをしても確定申告する義務が私達にはあるんです。(というよりバレます。笑)

確定申告の内容や、脱税は思わぬところからもバレるようになっている。

たとえ確定申告する時点で把握されなかったとしても、いずれバレることに変わりはありません!

バイナリーオプションで得た利益を使って何かの支払いをすることであなたのお金を受け取る人が生まれますよね。
つまりそれだけあなたのお金に関わる情報が多く生まれるということでもあります。

名義を伴う支払いによってあなたの確定申告内容や脱税はバレる!

特にローンを組む、車を買う、家を買うなどのように名義を伴う支払いを行う場合は、あなたの収支がどこから来ているのかを把握する情報になります。

税務署
税務署
◯◯さん去年ローンを繰り上げ返済したけど、このお金はどこから来たのかな?

こうした流れであなたに焦点が当たり、収入や税金についての調査に及ぶこともあるようです。

匿名密告によってあなたの確定申告内容や脱税はバレる!

国税庁にはこんなサイトがあるのをご存知でしょうか?

◯脱税密告ページ
課税・徴収漏れに関する情報の提供

匿名で脱税や課税漏れをしている人を見かけた場合に情報を募っている国税庁の公式ページです。

 国税庁では、従来から、一般の皆様より、課税漏れ及び徴収漏れに関する情報を受け付けていますが、それには例えば下記のような情報が含まれます。

  • 海外で稼得した所得に係る課税を免れている者や各国の税制の違い・租税条約を利用して課税を免れている者に関する情報
  • 国税を滞納しているにもかかわらず、財産を隠匿している者に関する情報

一部引用:課税・徴収漏れに関する情報の提供

バイナリーオプションで利益を上げれば生活も今よりもっと豊かになるでしょう。
買うものがちょっと良いものになったり、いたるところで羽振りが良くなったり。

周りの知り合いやご友人、親族や家族の方は言わずともそういった機微を敏感に感じ取るものです。

中にはあなたには人として正しくあってほしい、という想いで更生を願って密告する、ということもあるかも知れません。
それだけでなく、みんながあなたの成功や幸せを心から喜べる人ばかりでも無いかも知れません。(こういう言い方は好きではありませんが。)

祈る女性
あなた想いの誰か
〇〇さんには悪いことをして欲しくない!密告ボタンポチー
嫌味な女性
嫌味のある誰か
◯◯さん最近ずいぶん羽振りがいいようだけど、あやしい・・・密告ボタンポチー

こうしたように、様々なところからあなたのお金に関わる情報というのは税務署に集まるようになっています。
確定申告をした、していない、だけの話ではなくあなたの生活やお金に関わるストーリーを税務署は把握する術を持っているのです。

やはり悪いことはするものではありませんね!
ちなみに悪いことすると重いペナルティが待っています!

バイナリーオプションで得た利益は確定申告しないとバレるだけでなく、重いペナルティや罰金・懲役刑も

このような仕組みで確定申告をしないとバレるだけでなく、虚偽の内容を申告してもバレます。
すぐにはバレなかったとしても、税務署は様々なところからあなたの確定申告漏れや脱税についてを発見する術を持っているため、足がついていずれバレることになるでしょう。

仮に確定申告を正しく行わなかった場合、税務署は過去5年間に遡って確定申告の有無やその内容について触れることが出来るため、1年、2年なにも言われなかったからと思って大丈夫だ〜、と安心しているところにやってきます。

悪質なものであれば『過去7年間の追求が可能』とのことなので、実質7年間と考えていたほうがいいでしょう。

確定申告漏れは追徴課税。次回以降目を付けられ重いペナルティが加算!

もし確定申告するのを忘れてしまった!という場合や確定申告したけど内容間違えた!という場合はどうなってしまうのでしょうか?

ちなみにいくら稼いだら確定申告しなければならない?納税義務が発生はいつ?今年の確定申告のタイミングや期限は?についてはお持ちの方はこちらの記事で解説しているのでぜひ御覧ください。

仮に確定申告を正しく行わなかった場合は、まずは税務署から通知が来て『ちょっと収入についてお聞きしたいことがあるのですがお話しませんか?』といった感じで割と優しいニュアンスで通知書類や電話が来るらしいです。(幸いなことに未体験)

その場合は程度や状況に合わせて以下のような追徴課税が課されます。

  1. 申告したけど少なかった場合→【過少申告課税】・・・通常の税額にさらにその5%〜10%上乗せした課税。
  2. 申告しなかった場合→【無申告加算税】・・・通常の税額にさらにその15%を上乗せした金額の支払いが必要になります。
  3. 意図して隠ぺい虚偽した場合→【重加算税】・・・納付すべき本税の金額の35~40%を上乗せした金額の支払いが必要になります。
  4. 納付期限を超えた場合→【延滞税】・・・納付すべき本税の金額×延滞税の割合×滞納日数÷365の税額を上乗せした支払いが必要になります。

上記を見てわかるように一番重たいのは重加算税です。
本来の税金額に35%〜40%を上乗せすることになるので、非常に高い税金額の支払いが必要となります。
それだけでなく、この重加算税が課せられる事になった場合は、次回以降の確定申告漏れに対する取扱が厳重となり、ペナルティも更に重たくなるらしいです。(2017年1月1日以降適応)

追徴課税の課税判断は正しく確定申告出来たかどうか

ちなみに重加算税に関しては悪意があるかどうかが問われますが、無申告加算税や過少申告課税や延滞税に関しては悪意があるかないかは関係ありません。

会社務めやアルバイトをしている場合の確定申告は会社が社労士さんや税理士さんを通じて変わりにやってくれるので漏れる心配はありません。
しかし副業や投資による利益に関しては基本的に自分で確定申告の必要不必要を判断し自己申告によって行うものです。

たとえ『ちゃんと確定申告やろう!』と思っている方でも正しく確定申告出来なかった場合は漏れなく追徴課税になるという点は気をつけたいポイントです。

(そう考えると仕組みから見直すべきでは・・・)

また、それだけでなく最悪の場合懲役刑や罰金などの刑事罰が課せられることもあります。
こちらも見ておきましょう。

確定申告漏れや脱税は1年〜10年の懲役刑・50万円〜1000万円の高額罰金、または併科も!

実は、確定申告漏れや確定申告逃れなどの脱税に関する取締りは平成23年(2011年)から強化されています。
それまでの追徴課税の刑罰に加え、刑事罰が新たに付け加えられました。

ニヒルな笑みを浮かべる男性
悪いことを企む方
見つからなければ罰金も罰則もないから大丈夫
ニヒルな笑みを浮かべる男性
悪い顔をしている方
見つかったら利息分を払えばそれで水に流れるからへーき

といったように、故意に納税しない人をより厳重に罰するようになりました。

厳罰であることに変わりはありませんが、ケースごとに罰金や罰則も異なるので紹介しておきます。

故意はなく、無申告が見つかった場合の刑事罰

確定申告を知らなかった、確定申告を忘れていた、確定申告できない退っ引きならない理由(病気や入院・親族の不幸など)があったなどで脱税の意思があったわけではないが無申告が見つかった場合(自主申告や期限後申告など)、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」となります。

故意の無申告が見つかった場合の刑事罰

故意に脱税をした意思があると判断され、無申告が見つかった場合(税務調査による期限後申告など)、「5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、または、併科」となります。

※併科・・・同時に二つ以上の刑に処すること。


さらに、不正行為を伴う申告書不提出の場合(悪意があると、重加算税が課せられる場合など)は、「10年以下の懲役もしく1000万円以下の罰金、または、併科」となります。
いずれにしてもバイナリーオプションで利益を出すどころの話では無くなってしまいますね・・・・。

無申告に伴う、所得税以外の刑事罰

確定申告をしないと上記刑事罰だけに留まりません。

所得税の確定申告をすると自動的に住民税の申告も行う仕組みになっており、所得額に応じて住民税の納付請求が来る様に連動しているのをご存知でしょうか?

これはつまり所得税の確定申告をしないということは、同時に『住民税の申告もしていない』ということを意味します。

住民税の脱税に対しても罰則が課せられ、「懲役10年以下または罰金1000万円以下」となります。

ちゃんとしていれば払わずに済んだだけに、これだけの罰則や罰金を負うだけのメリットがまったく見当たりませんね。。。

税金払わずに脱税バレに怯える5年間は果たして幸せか

もしすでに確定申告漏れをしてしまっている方でどうしよう、と迷っている方は一日も早く税務署に相談にいくことをおすすめします。

万が一、いや億が一、脱税したまま税務署からの追求がなかったとして、こうした不安感やビクビク感を抱えたまま5年間も過ごしていくというのは果たして幸せなのでしょうか?

私は精神的に健やかでいられない5年間は幸せだとはとても思えません。

追徴課税は覚悟が必要かもしれませんが、これ以上ペナルティが膨らまないように今すぐにでも精算するべきだと私は思いますよ!

【税について全国の相談窓口】の案内もあるので、お困りの際は頼りにしてみてください。
国税庁:税についての相談窓口

まとめ:バイナリーオプションで利益が出たら確定申告!裏技はないが正攻法の税金対策ならある!

ここまでの解説でわかっていただけたように、

  • バイナリーオプションやFXなどで得た利益はバレる仕組みになっている。
  • 確定申告はお金にまつわる様々なやり取りをすり合わせるための双方向確認材料である。
  • たとえ確定申告をしなくても、密告などもあり、どこでバレるのかはわからない。
  • バレたら重いペナルティでかなりの高額課税を負担することに。
  • 悪質な場合は7年に遡って確認され、次回以降は更に厳しく対処される。
  • 最悪の場合10年の懲役や1000万円以下の罰金もしくは併科※もありえる。
  • 脱税バレに怯える5年間(もしくは7年間)は多分幸せじゃない

※併科・・・同時に二つ以上の刑に処すること。

バイナリーオプションやFXなどで得た利益について確定申告をせずにいることや誤魔化したりすると、遅かれ早かれ税務署からお声がかかることになります。

一説では税務署での人事異動は6月〜7月らしいので、5月ころが脱税に関する調査が多くなるという話も聞いたことがありますが裏取りは出来ておりません。

様々なルートからバレる仕組みになっていることからも、確定申告や脱税をする裏技はない、と考えて当然でしょう。

利益が出たらおとなしく確定申告の準備を進めていくのが一番賢いのではないでしょうか。

ちなみに裏技はありませんが、正しく節税することで税金を小さくする対策ならあります。
確定申告の方法を詳しくまとめたページもあるので確定申告の際にはこちらも参考になさってみてください。

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みなさんもバイナリーオプションを健全な投資として取り組んでいくためにも心健やかな生活を送るためにもきちんとした納税を心がけましょう!
よきバイナリーオプションライフをあなたに!

税金に関しての総合まとめページもあるので、この際いろいろ知っておきましょう!

0からマスター!バイナリーオプションの税金関連情報

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